スペイン紙『RELEBO』は1日、FCバルセロナアカデミーでアカデミーディレクターを務めたスペイン人指導者アルベル・プッチ氏が、日本代表MF久保建英のバルセロナ退団騒動について語ったと報じた。

同氏は監督として2020年からアルビレックス新潟を2年間、2022年からFC東京を1年半率いていたことでも知られている。

2011年から2015年までバルセロナの育成組織に所属していた久保は、そのほとんどの期間をアルベル氏の下で過ごしている。しかしながら、久保とバルセロナの関係は、同クラブが2015年に18歳未満の外国人選手獲得・登録違反による制裁措置を受けたことで終わりを迎える。

アルベル氏は当時を振り返り「FIFA史上最大の異常事態の一つ」「FIFAがどんな組織であるかはすでにわかっている。彼らは全員刑務所行きになった」と語り、クラブではなく異国から挑戦した選手が被害を被ってしまった当時のFIFAの対応を痛烈に批判した。

バルセロナはその後も久保の家族と継続的にコンタクトを取り続けたが、最終的に18歳になった久保はライバルクラブであるレアル・マドリ―に移籍した。

この点についてアルベル氏は「18歳にして彼はすでに日本最高の選手の一人だった。彼はクラブ(バルセロナ)にとって良い選手だったはずだから、クラブは彼に愛情を注ぐべきだった。クラブはただ彼を信じなかっただけだ」と語り、当時のバルセロナが久保に十分な支援を行っていなかったことを示唆している。

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今やスペイン国内でも指折りの有力選手となった久保。10年前にバルセロナに残っていればどんな選手になっていただろうか。

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