アルビレックス新潟シンガポールの選手を殴って昏倒させた19歳の選手に対し、30ヶ月の出場停止処分が言い渡されたとのこと。
出場停止処分を受けたのは、タンジョン・パガーに所属していたMFのアニク・リズキンという選手。
当該の事件が起こったのは2月10日に行われたシンガポール・プレミアリーグU-21のアルビレックス新潟シンガポール戦で、試合終了後に選手が握手を交わしていた時であった。
アニク・リズキンはまず新潟SのDFシム・ジュン・イェンに対してパンチを繰り出し、それをキッカケとして両チームの選手たちがもみ合いに。
それを見た新潟SのDFケンジ・オースティン・ホー・マツオカらが介入し、一度アニク・リズキンは引き剥がされたという。
ところがその後、アニク・リズキンが再び走り出し、勢いをつけてケンジ・オースティンの顔面を殴打したとのこと。
不意に打撃を受けたケンジ・オースティンはそれによって地面に倒れ、動けなくなった。後に病院に運ばれた際に意識はあったものの、試合や事件に関しての記憶は一切残っていなかったという。
シンガポール・プレミアリーグは6日にこの事件に関しての報告を行い、アニク・リズキンに対して30ヶ月の出場停止処分と2000ドルの罰金が言い渡されたことを明らかにしている。
また、この事件を止められなかったタンジョン・パガーに対しても5000ドルの罰金処分(うち2500ドルは執行猶予)が言い渡されている。
なお、アニク・リズキンは事件の直後すぐにタンジョン・パガーから契約を解除されている。
『straitstimes』によれば、事件の後に彼はシンガポールの兵役に入っているとのことで、「とても後悔している。兵役で自分の感情をコントロールする方法を学べるだろう。できればまたサッカー界に戻りたい」とコメントしているそうだ。
ちなみにシンガポールでは18歳以上になった男子に2年間の兵役が義務付けられているほか、その期間終了後も毎年予備役としての短期訓練を受ける必要がある。