2011年3月11日の東日本大震災から間もなく14年となるが、WEリーグ所属のマイナビ仙台レディースとキットサプライヤーのX-girl((株)ビーズインターナショナル)は、今年も「復興応援ユニフォーム」を制作した。今季のリーグ戦2試合で着用する。
今作のデザインは昨年同様に東北の専門学校、短期大学、大学に通う学生が考案。総勢159案の中から、最終選考のプレゼンテーションを経て決定したという。
Mynavi Sendai Ladies 2024-25 X-girl Special Edition
マイナビ仙台レディース 2024-25 X-girl 復興応援ユニフォーム
2025年の復興応援ユニフォームのデザインコンセプトは『再生とそこから繋がる想い』。日本デザイナー芸術学院に通う星和真(ほし かずま)さんのデザインを採用となった。
マイナビ仙台のユニフォームは通常、フィールドプレーヤーはクラブカラーのブルー(マイナビブルー)を着用するが、今作はレッドが基調色。ブルーはゴールキーパーユニフォームに使われている。
描いているのは和柄の鱗で、「再生」や「縁」という意味が込められている。デザインを考案した星さんによると、「人々が手を取り合い、未来を見据えて前を向いている」現在の状況を反映させたとのこと。また、選手やスタッフ、サポーターを三角形に当てはめて、そこから図形を描くように思いがつながる様をイメージしたという。
このユニフォームについて、着用モデルとして登場した2選手のコメントが届いているのでご紹介したい。
齊藤彩佳選手(背番号1)
「普段はフィールドプレイヤーがマイナビブルーのユニフォームを着ているため、ゴールキーパーが青を着てプレーする機会はなかなか無かったのですが、その中で初めて青色を身に着けて試合に出るということはとても楽しみですし、嬉しく思います。前半戦は苦しい思いを沢山したので、後半戦はサポーターの皆さんとひとつでも多く、喜び合える試合をしていきたいと思います。そして、復興応援ユニフォームを作ってくださった方の想いや、東北の皆さんの想いを背負いながらピッチでプレーしたいと思います」
廣澤真穂選手(背番号9)
「時間をかけて考えてくださった方々の想いを背負って、このユニフォームを着ることができたことをすごく嬉しく思います。マイナビ仙台レディースはホームカラーが青なので、フィールドプレイヤーは毎年青を基調とした色なのですが、今回は着たことのない赤なのですごく新鮮で、「戦う」という気持ちがみなぎってきます。このユニフォームを着て点を取り、チームを勝利に導くとともに、見ている皆さんに勇気を与えられるように頑張ります」
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このユニフォームは「復興応援マッチ」として開催されるホームゲーム2試合で着用。最初の試合となった3月2日(日)の第12節 サンフレッチェ広島レジーナ戦は0-0のスコアレスドローで終えている。
残り1試合は3月16日(日)に開催される第14節 日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦。会場はセイホクパーク石巻で、当日は石巻のローカルヒーロー「シージェッター海斗」来場など各種イベントも予定されている。
16日のチケットはまだ購入可能。詳細はマイナビ仙台レディースの公式ウェブサイトまで。