男子日本代表は17日、千葉県千葉市内の高円宮記念JFA夢フィールドでFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第7節バーレーン代表戦(20日、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを室内で行った。

ここまで5勝1分けのサムライブルーは勝てば8大会連続8度目のW杯出場が決まる(引き分けでも他会場の結果次第では突破)中、初日となったこの日は16選手が参加。その内の一人であるFW古橋亨梧(きょうご)が自身の現状について語った。

悔しさを晴らすゴールで、W杯出場を決めてみせる

今冬にスコットランドの名門セルティックから、フランスのスタッド・レンヌ(リーグ・アン)へ完全移籍でステップアップを果たした。しかし新天地では思うような出場機会を得られず、ここまで公式戦4試合ゼロ得点に留まっている。

ストライカーは「悔しい気持ちはあります。でもチームは勝ったりしていたので、(選手を)代えるのは難しいこと。監督(アビブ・ベイェ)の決断だと思いますし、その中でも練習からたくさんアピールしていくことが大事だと思います」と唇を噛んだ。

セルティックでは公式戦165試合で85得点を記録。ゴール前での鋭い裏抜けや相手ディフェンダーとの駆け引きから得点を量産し、3シーズン半の在籍で8つのタイトル獲得に貢献するなど、充実の時を過ごしていた。

「(セルティックでは)幸せな時間を過ごさせてもらった」と古巣クラブへの愛は深い。それでも今年30歳となった古橋の中で「挑戦したい」という気持ちが勝り、自身初の欧州5大リーグ挑戦を決意した。

新天地ではFWアルノー・カリムエンド(今季リーグ戦11得点中)ら強力なライバルとのポジション争いに勝利しなければならない。レンヌでの初得点に飢えている古橋はフランスでの学びを明かした。

「あらためてエゴをもっと、もっと出していかないといけないと感じています。監督には練習から『ゴールにこだわれ』と言われているので、セルティックのときよりも意識的に考えています」

プレーが思うようにいかなければ、自分自身に怒りが湧いてくるという。フランスの地でもがき続ける中、大事にしたいことは継続だと話した。

「10回に1本(パスが)出てくればいいと思って走っている。そこで足を止めてしまったら、フォワードとして良くないと思うので、走って、走ってコミュニケーションを取りながらという形です」