インドネシア代表元監督のシン・テヨン氏が同国の敗戦を分析した。21日、インドネシア『KOMPAS.com』が伝えた。
FIFAワールドカップ(W杯)2026のアジア最終予選を戦うインドネシア代表は20日にオーストラリア代表と対戦。パトリック・クライファート新監督の初陣を白星で飾りたかったが、1-5で敗戦した。
この試合をパブリックビューイングにてファンと観戦していたシン・テヨン元インドネシア代表監督は「選手たちは懸命に練習した」とイレブンを労いつつも、敗戦の要因を分析した。
「トレーニングに費やす時間があまりなかった。マンツーマンが多かったように思えたし、それが敗北の原因かもしれない」
前半8分にペナルティキックのチャンスを得たインドネシア代表だったが、DFケヴィン・ディクス(FCコペンハーゲン、デンマーク1部)が失敗。その後オーストラリア代表にペナルティキックのチャンスを決められると、前半のうちに3失点を喫した。
後半にはコーナーキックから相手DFルイス・ミラー(ハイバーニアンFC、スコットランド1部)に頭で決められたほか、試合終了間際にもコーナーキックから失点した。
シン・テヨン氏はペナルティキックの失敗について問われると「それが(負けた)理由かもしれない)と指摘。「実際、インドネシアは試合開始直後にゴールを決めるチャンスがあったが、残念ながらそれをうまく生かすことができなかった。それが敗因の一つだ」と分析した。
また、セットプレーからの2失点については「失点する必要がなかった。おそらく、コーチ(クライファート監督)はセットプレーの練習をする時間があまりなかったのだろう」と考察した。
今年1月8日にインドネシア代表の監督に就任したばかりのクライファート監督。グループCの4位に位置するインドネシア代表はアジア最終予選で1勝3分け3敗となっており、勝ち星がほしい。
インドネシア代表は25日にバーレーン代表とアジア最終予選を戦う。
シン・テヨン氏は「なぜ組織力が良くないのか?それはトレーニングを十分に行う時間がないからだ。それがセットプレーからの失点にもつながっている」と、就任直後の新指揮官に同情した。