イングランド国内リーグ2~4部を運営するイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)は21日、レディングを所有する中国人オーナー戴永革(だい・よんげ)氏をオーナー及びディレクターテストの結果、クラブ所有資格を失格にしたと発表した。
創立153年の名門が危機的状況に陥った。
近年、レディングの財政状況は危機的状況と英国内報道機関が立て続けに報じてきた。2023年6月には予定期間内に選手の報酬を全額支払えず、税金の未払いがあったとして勝点はく奪や移籍補強禁止などの処分を受けていた。
ただその後も立て続けに選手の報酬未払いなどが続き、昨年には財政難により女子チームのリーグ撤退が決まるなど深刻な状況が続いていた。
クラブの買収提案は複数回あったものの、すべて不成立となったため、ついにEFLが重い腰を上げて戴オーナーのクラブ所有資格を失格とした。
発表によると、「この資格剥奪により、永革氏はクラブでの権益を手放す必要があり、合意された期限内に行わない場合、リーグはこの問題を解決するため、規定の範囲内で利用可能なあらゆる選択肢を検討する。
リーグはレディングと緊密に協力し、クラブスタッフ、サポーター、そしてより広い地域社会にとって、クラブの将来を取り巻く現在の不確実性を解消するために早期のクラブ売却を進めていく」と発表した。
かつては2005-06シーズンの2部リーグでリーグ史上最高勝点である『106』を記録した名門は、立ち直るチャンスをつかむことができるのか。現在3部リーグで勝点59で8位と好位置につけているだけに、今後の動向が注目されている。