Jリーグ全60クラブの頂点を決めるJリーグYBCルヴァンカップ一回戦が20日、全国各地で開催された。全13試合の中で惜敗するも、ゴールキーパーの活躍が著しかった2試合を紹介する。

松原颯汰が獅子奮迅の活躍

1試合目はJ3・AC長野パルセイロ対J1・東京ヴェルディ(長野Uスタジアム=長野市)。

延長戦を含め120分の激闘をスコアレスで終え、ペナルティキック戦では東京VのGK長沢祐弥の活躍によりアウェイチームが勝利をつかんだ。

それでも試合全体を通して観れば、長野GK松原颯汰の獅子奮迅の活躍が光った。

東京VはJ1チームとしての貫禄を見せ、120分通じて計21本ものシュートを放ち、長野ゴールを脅かした。

激しい猛攻に対して松原は守備陣と連係してコースを限定し、東京VのMF平川怜の直接フリーキックを弾くなどビッグセーブを連発。

2021年にプロキャリアを開始したJ2ジェフユナイテッド千葉から、昨季期限付き移籍で長野へやって来た181㎝の若手GKはシーズン途中に先発の座をつかみ、今季もリーグ戦で先発に名を連ねている。

長野は昨季の天皇杯2回戦で東京Vと対戦し、5ー0で大敗した。控えGKとしてベンチから試合を眺めていた松原は歯がゆさを覚えただろう。

今回の試合では最終的に敗北したが、昨季と違って延長戦に突入しても無失点で切り抜けた事実は、武者修行中の松原にとって大きな自信につながるはずだ。

X(旧Twitter)上では松原の活躍に「松原颯汰マジか!」「松原颯汰はジェフが育てた」など、22歳の守護神に賞賛の声が相次いでいる。