世界各地で行われているインターナショナルマッチ。
日本代表が対戦するバーレーンとサウジアラビアの選手たちはラマダンの影響を受けている。
イスラム教徒たちは今月末までラマダンとなっており、日中の飲食が制限されるためだ。
サウジ代表は就寝2時間前の午前3時にスフールの食事を摂っているそう。国連UNHCR協会によれば、「日の出から日没までは食べ物のみならず水も飲まないので、夜明け前にスフールと呼ばれるボリュームのある食事を摂ります」とのこと。
それでも、サウジのエルヴェ・ルナール監督は「ナーセル・アルドサリは筋肉の緊張に苦しんでいたが、この時期に同じ問題に苦しんでいる選手が大勢いる。その理由はご存知か?聖なるラマダン月間に水分を十分に摂っていないからだ」とその影響を口にしている。
バルセロナで活躍する17歳のスペイン代表FWラミン・ヤマルもイスラム教徒だそうで、『Marca』などによれば、ラマダン期間中の1か月についてこんな話をしていたそう。
「空腹にはならない。大切なのは水分補給。クラブはそのことにとても気を配っている。
(夜明けの祈りの呼びかけの前に)午前4時に起きて、しっかり朝食をとる。その後は、他の人たちと一緒に朝食をとらないので、他の人たちより遅く起きることができる。
その後はトレーニングに行き、部屋に戻って祈りを続ける。
電解質を摂取すると、1日中水分補給がたっぷりできる。食事の時間になると、砂糖を摂らないようにして、水をたくさん飲む。すべてがとても管理されている」
また、「昼食以外はチームメイトと同じルーティンに従う」とも話していたようだ。
一方、同じくイスラム教徒であるレアル・マドリーのドイツ代表DFアントニオ・リュディガーはこう話している。
「慣れているからね。何も食べたり飲んだりしない。それを厳守している。簡単なことではないけれど、トレーニングをして、精神を鍛えて、そうしている。それが自分の大きな武器であり、精神力。
結局、ラマダンを守ることは自分にとって問題ではない。栄養士に相談するのが一番大事なんだ。何を食べ、どれだけ飲まなければならないかを知るためにね。
ピントゥス(レアルのコンディショニングコーチ)と話せば、彼は僕を走らせるだろうし、私は彼の言うことを聞くつもりだから、栄養士と話した方がいい(笑)」
激しい運動を伴うアスリートながら、ラマダンの規則を遵守しているとのこと。