男子日本代表は24日、埼玉スタジアム2002でFIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選(3次予選)の第8節サウジアラビア代表戦(25日、午後7時35分、埼玉スタジアム2002)に向けたトレーニングを行った。

森保一監督の下、8大会連続8度目のW杯出場を決めたサムライブルー。前節バーレーン代表戦(2○0)から4日が経ったこの日は、23選手が練習に参加。室内調整となったDF長友佑都(J1、FC東京)はW杯優勝への想いを口にした。

38歳が見据える最後のW杯

長友はW杯出場を決めたバーレーン代表戦をスタンドから見守っていた。試合終了後はピッチ上に降りて喜びを爆発させ、「ブラボー!」とイレブンの健闘を称えたが、心の底は冷静だった。

「(W杯出場を決めた試合は)5回目なので、慣れたといいますか…。自分の経験や回数、あとは後輩たちが危なげなくこれだけ戦ってくれているところも含めて、ワールドカップ出場のうれしさは徐々に減ってきている。それよりもワールドカップで何を残すかに焦点を当てています」と気を引き締めていた。

2010年の南アフリカ大会から2022年のカタール大会まで全15試合に先発出場しているが、今回のアジア最終予選ではいまだ出番がない。

日本人史上初の5大会連続W杯出場を目指す長友は「僕にとっては(2026年のW杯が)最後になると思うので、みんなと一緒に喜びを分かち合いたいです」と2026年大会を自身最後のW杯に位置付けている。

所属クラブのFC東京では、今季ここまで左サイドバックとしてJ1リーグ5試合(先発出場4、途中出場1)に出場。いまの日本代表で最年長となる38歳の大ベテランは、森保監督の下で持ち前の運動量を発揮したかったが、今回の代表活動では負傷により別メニューでの調整が続いている。

24日のスタジアム内で姿を現した長友(右から2番目)

始動日となった17日の取材対応では「(右ふくらはぎの)筋肉に違和感というか炎症が出ている」と唇を噛んでいた。その後もケガの状態は回復せず、あすのサウジアラビア代表戦についても欠場すると明言した。

プレイヤ―として、サムライブルーに貢献できない歯がゆさがある。それでもピッチ外での影響力は計り知れない。