現在、サウジアラビアで開催されているAFC U-17アジアカップに参戦しているU-17日本代表は、1勝1分の勝点4でグループBの首位に立っており、10日に行われるU-17オーストラリア代表との試合に引き分け以上の成績を収めれば決勝トーナメントに進出する(敗戦でも他会場の結果によっては突破可能)。
そのような中、U-17日本代表として同大会に参加しているFW谷大地は、父に韓国の人気歌手キム・ジョンミン氏、母に元ハロプロ歌手の谷ルミコ氏を持ち、Kリーグ1(韓国1部)FCソウルの下部組織に所属経験がある選手として、韓国から注目を集めている。
韓国メディア『朝鮮日報』は10日、同選手の父であるキム・ジョンミン氏の独占インタビューを公開した。
谷は韓国でサッカーを始め、地元の小学校を卒業後はKリーグの名門クラブであるFCソウル下部組織にあたる烏山(オサン)中に進学した。
その後、「サッカー留学」という形で、母ルミコ氏の母国日本へ渡り、兄のGK谷泰養とともに現在もサガン鳥栖U-18でプレーしている。
同メディアのインタビューに応じた父キム・ジョンミン氏は「ドユン(大地の韓国名)が韓国の世代別代表チームに選ばれたという話もあったが、そんなことはなかった。サッカーをしながらあれこれ問題があって、韓国ではサッカーをするのが簡単ではない状況だった。それで日本行きを決心した」と明かした。
また同氏は、「お母さん(ルミコ氏)が家でも韓国語を使う。だから日本語は『ありがとう』しか知らない状態で留学に行った。最初は馴染むのに容易ではなかった。本当によくがんばった」と、日本語を話せなかった息子の努力を称えた。
日本に渡った当初は日本語でのコミュニケーションに不利な状況にありながら、U-17日本代表のメンバーに抜擢された谷。
今大会は未だ出場機会を得られていない同選手だが、その屈強なメンタリティと向上心で日本を大会優勝に導いてほしい。