昨季セルクル・ブルッヘからオランダの名門フェイエノールトへと移籍した日本代表FW上田綺世。
しかし初年度はわずか5ゴールしか決めることができず、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス(現ACミラン)のバックアップという立場に甘んじることとなった。
今季は序盤戦で3ゴールを決める活躍を見せたものの、怪我によって断続的な欠場を余儀なくされ、ここまで公式戦の22試合を逃している。1月のマーケットでヒメネスがACミランに移籍するなかで怪我に苦しみ、ポジションを確保しきれなかった。
その上田が今回『Voetbal International』のインタビューに応え、ヒメネスとの関係について以下のように話していた。
「フェイエノールトは、サッカーの質やプレースタイル、素晴らしい活躍をしていたサンティアゴ・ヒメネスなど、あらゆる面でレベルが高かった。
ただ、それをネガティブに捉えていたわけではなく、そこから学んだことのほうが多かった。加入したときの自分と比べると、今の僕ははるかに成長していると思う。
そうだとすれば、僕がやっていることは正しいといえる。今重要なことは、これ以上ケガをしないという点だ。
僕は監督に向かって『なぜ試合に出してくれないのか?』と聞くようなタイプじゃない。何もかも自分の中に閉じ込めておく性格だ。もしプレーできないのであれば、監督のせいではなく、自分のせいだから。
アルネ・スロット前監督がサンティアゴ・ヒメネスを選んでいたことには理由がある。彼が成し遂げたことは、まだ僕にはできていないものだ。
それは僕が学んだものだ。必ずしも監督から学んだものではないが、フェイエノールトのストライカーとして成功するために何が必要になるかは理解している。今、それを実現できるように一生懸命努力しているよ」
サンティアゴ・ヒメネスがミランに移籍した後、上田はアルゼンチン人FWのフリアン・カランサとストライカーのポジションを争っている状況にある。
ただその中で何度か負傷によって離脱しており、なかなかレギュラーにまで至っていない。上田はまず「これ以上ケガをしないこと」が重要だと話していたようだ。