今季フォルトゥナ・デュッセルドルフからリーズ・ユナイテッドへと移籍し、イングランド2部にあたるフットボールリーグ・チャンピオンシップに初挑戦した日本代表MF田中碧。
わずか300万ポンド(およそ5.5億円)の移籍金での加入であったが、リーズでの初年度から中盤の重要なピースの一つになり、攻守にわたって大きな存在感を発揮した。
チームの中ではインターセプト数でトップ、タックル数で2位、そしてパス数では4位にランクインしており、スタッツにもその活躍ぶりが表れている。
『leedsunited.news』によれば、元リーズFWのマイケル・ブリッジスは田中碧について以下のように話していたという。
「田中碧がリーグのベストイレブンに選ばれなかったら、何かがおかしいということだよ。彼の安定したプレーぶりや得点力は素晴らしいものだ。
彼は確実に成長しているし、持っているバランス感覚やエネルギーレベルも評価できる。事実、彼は日本代表の試合で長い旅をしても、戻ってきたらフレッシュにプレーしていた。
プレミアリーグ昇格が決まったあとのパーティーでも、彼はピザを食べながら『今季は本当に楽だったよ!』という雰囲気だった。そんなワケがないけどね」
また、元イングランド代表MFのリー・ヘンドリーも『Football World』に対して以下のように話していたという。
「私はいつもこのリーグで初めてプレーする選手に注目している。リーズのMFである田中碧は、あのチーム構成とレベルの中で、文字通りすぐに溶け込んで、本当に上手く適応してみせた。
とても素晴らしい活躍を見せているよ。特に中盤で負傷者が多いときは、チームの中でも特に目立った選手の一人だったと思う。彼やジョー・ロズウェルは本当に印象深い。
田中はいつ見ても素晴らしい能力を発揮しているよ。前線まで攻め込むこともできるし、リーズの重要な原動力になっている」
リーズの祝勝会で監督のインタビューが撮影された際、その後ろでピザを食べている姿が映って話題になった田中碧。
ブリッジス氏はその田中がベストイレブンに入らなかったらおかしいと語り、プレミアリーグ昇格を成し遂げたチームの中で明らかに重要な存在だったと伝えていたようだ。