イングランド史上最悪のスポーツ事故
ヒルズボロの悲劇
場所:イングランド・シェフィールド
発生日:1989年4月15日
被害者数:死者97人、負傷者766人
イングランド史上最悪といわれるほどの死傷者を出したこの事件は、FAカップ準決勝リヴァプール対ノッティンガム・フォレストとの一戦で発生した。立見席に収容人数以上の大勢が駆け付けたことで、サポーターが将棋倒しとなって97人の死者が出てしまった。
この事件によりイングランドのフーリガン対策が見直され、セキュリティや安全対策が大幅に強化された。プレミアリーグが安心安全の観戦環境へと整備される切っ掛けとなった事案だった。
UCL決勝で発生した最悪の地獄
ヘイゼルの悲劇
場所:ベルギー・ブリュッセル
発生日:1985年5月29日
被害者数:死者39人、負傷者400人以上
UEFAチャンピオンズカップ決勝という晴れ舞台が誰も望まない地獄と化してしまった。リヴァプールとユヴェントスの一戦の前にリヴァプールのサポーターがユヴェントスのファンが陣取るエリアを襲撃する形で事件が発生した。
逃げるユヴェントスサポーターと暴徒と化したリヴァプールサポーターが騒ぎを起こしたことで、将棋倒しとなり、39人の死者が出てしまった。試合は1-0でユヴェントスが試合を制したが、得点者のミシェル・プラティニは深く肩を落としたという。
この事件によりイングランドのクラブは5年間、リヴァプールは6年間の国際大会出場禁止となり、イングランドサッカー界の競技力を大きく落とす事件となってしまった。