イングランド2部、シェフィールド・ユナイテッドは昨年、アメリカの投資グループ『COHスポーツ』に買収され、新体制へ移行した。
新体制下で、今年1月から同クラブは選手獲得にAIを用いたスカウトを開始し話題となっていた。
そうした中、現地紙『THE YORKSHIRE POST』は12日、シェフィールド・ユナイテッドがブルガリア1部ボテフ・プロヴディフから20歳のナイジェリア人FWエヒエ・ウカキを獲得したと報じた。
同クラブはエヒエの獲得について、上述のAIスカウトシステムを活用していると発表している。
クリス・ワイルダー監督は「エヒヘは我々のデータに基づく戦略を通じて発見された選手であり、我々が育成を楽しみにしている選手だ。彼はまだ20歳で、新進気鋭の選手であり、キャリアの早い段階でヨーロッパのサッカーで経験を積んできたので、活躍できる基盤がある」と語った。
しかしながら、エヒエは昨季UEFAヨーロッパリーグに2試合の出場歴こそあるものの、欧州では全く無名と言って差し支えない選手。
「世界で最もレベルの高い2部リーグ」との呼び声も高いチャンピオンシップへの急激なステップアップに関しては、ファンの間でもAIスカウトの能力を疑問視する声も挙がっている。
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また、同クラブは今年に入ってから既に2人の選手をAIスカウトシステムを用いて獲得しているものの、ほとんど活躍を残すことが出来ていない。