2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表。10日に行われたインドネシア戦に6-0で勝利し、最終予選の戦いを終えた。
一方、インドネシアは4位でプレーオフ行きが決定。近年のインドネシアは、旧宗主国であるオランダ系の選手を多く帰化させてきた。
そうしたなか、インドネシア紙『VIVA Jabar』は、「評論家はインドネシア代表は日本の例に倣うべきだとしつつ、エリック・トヒル会長の帰化プログラムにも言及した」と伝えていた。
インドネシア代表サポーター協会会長でもある評論家のイグナティウス・インドロ氏は、日本は1993年のJリーグ発足とともに大きな改革を始めたと指摘。
そのうえで、インドネシアは長期的なサッカーの構築において、日本の例に倣う必要があると語った。
「(安定したプロリーグであるJリーグが発足してから10~15年後に現れた)成果を彼らはいま刈り取っている。久保建英、遠藤航、三笘薫、堂安律といった選手たちは、組織的な成果であり、突然の成果ではない。
代表チームは『最高の才能』の集合体であり、コーチングシステムの結果ではない。
我々は帰化選手の助けを借りてW杯予選プレーオフに進出することができた。しかし、システムで構築されたチームと対戦すると、日本戦で明らかになったように弱点が露呈してしまう。
(インドネシアは自国の若手も信頼すべきで)そうでなければ、同じパターンを繰り返し続けることになるだろう。一時的な高揚感の後、厳しい現実が襲い掛かってくる」
インドネシアサッカー協会の帰化プログラムは間違ってはいないとしつつ、強固な基盤がなければ、成果は長続きしないという持論だ。
そのうえで、若年層の育成に多額の投資もしてきた日本は栄光への近道はないことを示したとして、帰化は補完的な手段にはなり得るが、主たる戦略にはなり得ないとも指摘していた。