スポーツブランド『SFIDA』などを展開する株式会社イミオは1日、株式会社ライブドアよりサッカーメディア「超WORLDサッカー!」の運営権を取得することで合意したと発表した。
「超WORLDサッカー!」は、2000年にスタートしたWEBサッカーメディアの草分け的存在。まだ日本人選手が海外で活躍することが珍しかった時代から、世界中のサッカー情報を発信。日本のファンと世界の距離を縮める重要な役割を果たしてきたが、2025年5月17日にサービスを終了していた。
6月末でのサイトのクローズが予定されていたが、長年にわたって築かれてきたブランドをこのまま途絶えさせてしまうのはあまりにも惜しい──。イミオはその思いから、運営を引き継ぎ、新たなステージへ導くべきだと強く感じたという。
新たな運営体制については、スポーツメディア分野で豊富な実績を持つ株式会社ウニベルサーレの北健一郎氏が編集長に就任。質・量ともに充実したコンテンツづくりを目指していくとのことだ。
再始動にあたって掲げる新たなコンセプトは、『世界と、つながれ』。
世界中で活躍する日本人選手の歩みに刺激を受けながら、これから世界を目指すすべてのフットボーラーたちを応援するメディアとして、「超WORLDサッカー!」は新たなステージへと歩みを進めることになる。
世界を目指す育成年代──とりわけジュニア年代の選手やチームにフォーカスを当てた情報発信を強化し、次世代を担うフットボーラーたちの成長と可能性を、メディアの力で後押ししていくとのこと。
また、メディア運営にとどまらず、イベントやオンラインスクールなどリアルとデジタルを融合した展開にも取り組み、サッカーを通じて人と人、夢と世界がつながる機会をつくっていきたいという。
以下は関係者のコメント。
株式会社イミオ 代表取締役 倉林啓士郎氏
「25年にわたり、日本のサッカーファンと世界をつなぎ続けてきたこの歴史あるメディアを、私たちイミオが引き継がせていただくことになりました。
弊社にとっても大きな挑戦であり、同時に喜びでもあります。
“情報”という形で選手の情熱を伝え、“共感”を生むメディアの力は、スポーツが持つ価値そのものです。私たちは、この大切な魂を継承しながら、次の時代に合ったかたちで、より多くの人にフットボールの魅力を届けていきたいと考えています。
『世界と、つながれ』という新しいコンセプトのもと、選手・ファン・育成年代の子どもたち、そしてその支援者たちと、フットボールの世界を結ぶ“ハブ”として、新生『超WORLDサッカー!』を再始動させます。
この挑戦が、日本サッカー界に新たな熱量をもたらすことを信じて──。」
超WORLDサッカー!編集長 北健一郎氏
「『超WORLDサッカー!』は、インターネット黎明期からサッカーを愛する人たちと世界をつなぐ架け橋として存在してきました。私自身も、一人のサッカーファンとしてこのメディアに育てられた一人です。
25年という歳月のなかで、日本サッカーは確実に世界との距離を縮め、今では多くの選手が海外の舞台で躍動する時代となりました。一方で、情報の量が増えたからこそ、本質を伝えるメディアの価値がいっそう問われるようにもなっています。
今回、新たな『超WORLDサッカー!』をお預かりするにあたって大切にしたいのは、“深く、広く、そして温度のある情報”です。プレーの裏にあるストーリーや、未来を担う若い才能の可能性に光を当てながら、世界と日本のサッカーの「いま」を丁寧に紡いでいきたいと考えています。
『世界と、つながれ』というコンセプトのもと、これからの時代に必要とされる“新しいサッカーメディアのかたち”を、情熱をもって創り上げていきます」