今夏フランス1部レンヌからイングランド2部バーミンガム・シティへ移籍した日本代表FW古橋亨梧。
フランスでの挑戦は失敗に終わったものの、スコットランドでクラブ史に残る大活躍をした過去からそのポテンシャル期待する人々は多い。
地元メディア『Birmingham Live』は、バーミンガムの監督を務めるクリス・デーヴィス氏による古橋の起用プランを報じている。
デーヴィス監督は過去、ブレンダン・ロジャーズ(現セルティック監督)体制でセルティックでコーチを務めるなど、古橋の過去の所属元でもあるセルティックに精通している人物として知られている。
デーヴィス監督は古橋の獲得について「1年前に同じことを言われたら、絶対にチャンスはないと言っただろう。なぜなら彼はセルティックのストライカーだったからだ。だが我々は、彼がフランスでの生活にまだ馴染めていないことにチャンスを見出し、彼を獲得できるのではないかと考えた。彼も我々のやっていることを信じてくれた」と移籍の舞台裏を明かした。
また過去に師事したブレンダン・ロジャーズ氏に直接古橋について聞くことはなかったものの、獲得に際してセルティックの関係者と話したとも語っている。
古橋への評価に関しては「彼は僕のプレースタイルにぴったりの選手だ。プレッシャーをかけられるし、アグレッシブでスピードもある。それに、本当に優れたフィニッシャーでもある」と絶賛。
その一方で「彼を理解するには、本当に一緒に取り組む必要があります。彼がこれまで所属したセルティックのチームは、私が起用するチームとは少し違うでしょう」とも語り、セルティック時代とは異なる使い方を模索するという。
その具体的なプランとして、若手イングランド人FWジェイ・スタンスフィールドとの同時起用を考えているという。
「彼らは9番と10番として一緒にプレーできるし、エネルギーレベルを上げるために時々ローテーションすることもできる。
そしてもう一つはジェイが左サイドでもプレーできるということだ。キョウゴも左サイドでプレーしたことがあるが、彼はどちらかというと9番だ。ジェイは左サイドでかなり有能だし、以前も彼を左サイドで起用したことがある。
このカテゴリーで本当に影響力を発揮するためには、攻撃力が必要であり、試合の95分間、複数の攻撃の脅威が必要だ。
だから、私がチームに望むような激しさでプレーできる、本当に危険な選手を1人か2人だけ抱えていてはだめだと強く意識していました。勢いが尽きてしまう可能性があるからです。私が求めているのは、そこに本物の火力があって、それをさまざまな方法で使えるようにすることだ」
デーヴィス監督の求めるサッカーの1ピースとして古橋を必要としている様子を伺わせた。
監督の期待に応え、チームをプレミア昇格に導くことはできるだろうか。今後の古橋に注目だ。