かつてイングランドの未来を担う“天才”として名を馳せたデル・アリが、キャリアの岐路に立たされている。

イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は7月31日、デル・アリが所属クラブであるイタリア1部コモで構想外となり、このまま引退も視野に入れている可能性があると報じた。

今年1月にコモと契約を結び、新天地での再起を図ったデル・アリ。 若く勢いのあるチームで、かつての名選手セスク・ファブレガス監督のもと、待望の復活が期待されていた。

しかし、その挑戦は厳しいものとなった。 

新天地デビューとなった3月のミラン戦では、743日ぶりの公式戦出場を果たしたものの、途中出場からわずか9分で退場。これにはセスク監督からも苦言を呈されたそう。

その後は再び負傷に見舞われ、シーズン終了まで出場はなかった。

さらに今夏の補強により、クラブ内のポジション争いは激化。チーム内での序列はさらに下がり、現在は構想外となり、トップチームとは別メニューで調整を続けているという。

同紙は、度重なる再挑戦の失敗を受けて、デル・アリが「もう引退すべき時なのかもしれない」と考えているとして、引退の可能性を示唆している。

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かつてトッテナムで一時代を築き、イングランド代表としても活躍したデル・アリ。このまま“消えた天才”になってしまうのだろうか。

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