サッカー日本代表を牽引する遠藤航(リヴァプール)と三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)。
昨シーズン、遠藤はいぶし銀の活躍でプレミアリーグ制覇に貢献し、三笘もサイドアタッカーとして同リーグ日本人初となる2桁得点を記録した。
1年後に迫った北中米ワールドカップでもその活躍に期待がかかるが、そんな二人の対談がPUMAの人気企画『上達加速術』にて実現した。
世界最高峰の舞台で活躍し続ける彼らは、現代の日本サッカー界を象徴する二人でもある。
文字通り世界を肌で知る二人に対し、戦術的な解説で人気を博す林陵平氏から「戦術の落とし込み方法」についての質問があった。
遠藤はオランダ人のアルネ・スロット監督について、プレシーズンに時間を割いて戦術を共有するタイプの指揮官だと説明。それをシーズン最初の2か月、3か月はひたすら繰り返すのだという。
それが落ち着いてからプラスアルファで“色”をつけ、「シーズン最後のほうはその週の試合で何をやるかをある程度話しながらミーティングの回数もちょっとずつ減っていった」と振り返った。
一方、ドイツ人のファビアン・ヒュルツェラー監督のもとでプレーする三笘。遠藤の話を聞くと「まるっきり一緒ですね」と同調し、以下のように話した。
「週の相手によってポイントだったりプレスのかけ方、攻撃の配置やフォーメーションも変わってくる。その時にやるべきこと…一週あれば(理解が)遠いところからやっていくこともあれば、連戦なら2日くらいしかないのでミーティングと一緒に落とし込んでいく感じです」
基礎となる戦術的な部分はしっかりしているものの、相手や状況に応じて細かく修正していく部分は共通しているようだ。
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現代サッカーでは戦術の重要性が年々高まっており、ファンの視点も次第に戦術的なものへと変化している。
動画内で遠藤が「勝率を上げるための戦術は重要」と語れば、三笘は「戦術を個人が超えて、それを止めるために戦術が生まれて…その繰り返しだと思う」と深い言葉を残していた。