ドイツ1部のヴェルダー・ブレーメンに所属するミオ・バックハウスこと長田澪。

ドイツ人の父と日本人の母を持つ21歳のGKは、U-20ドイツ代表経験を持つホープ。過去に川崎フロンターレのアカデミーに在籍していたこともあり、日本サッカー協会(JFA)も動向を注視している。

長田は2023-24シーズンにレンタル移籍したオランダ1部のフォレンダムで33試合に出場。バルセロナから関心を寄せられるまでに成長した。

しかし、ブレーメンへ復帰した昨季は、30歳のドイツ人守護神ミヒャエル・ツェッテラーの控えとなり、カップ戦を含め1分もプレーできず。今夏の移籍がささやかれていた。

そうしたなか、ブレーメンは12日、今季もツェッテラーを正GKとして起用するという異例の発表を行った。今季就任したホルスト・シュテッフェン監督はこのように説明している。

「シーズン準備期間の最後の6週間を使って、トレーニングやテストマッチでゴールキーパー陣の状態をしっかり見極めました。そして、新旧両方の『ナンバー1』として来シーズンもミヒャエル・ツェッテラーと共に臨むことを決定しました。総合的に見て、彼はその能力で私たちを納得させ、優位に立ちました。これからのシーズンの課題において、彼がチームにとって信頼できる守護神となることを確信しています」

長田について、「我々にはミオという、もう一人の一流GKもいます。彼はこの決して容易ではない決断をプロフェッショナルに受け止めてくれました」とも語ったシュテッフェン監督。ただ今回の発表を受け、現地では改めて長田の移籍の可能性が取りざたされているようだ。

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長田は6月にクラブと2028年まで契約を延長しており、高額な契約解除料も設定されたという。

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