J3の栃木シティは21日、FC町田ゼルビアよりMFバスケス・バイロンが期限付き移籍で加入することが決定したと発表した。

バスケスは2000年5月16日生まれの25歳。青森山田高校で活躍したのち、当時まだ地域リーグだったいわきFCでプロ入り。2020年には母国チリの名門ウニベルシダ・カトリカへ期限付き移籍したが、コロナの影響で帰国した。

2022年に東京ヴェルディへ加入するも、2023年7月、ダービーマッチである「東京クラシック」を前に、高校時代の恩師・黒田剛監督が率いる対戦相手の町田へ電撃移籍。Jリーグ史上に残る衝撃移籍として当時大きな話題となった。

今季も開幕からJ1の町田でプレーしていたが、試合出場はルヴァンカップ1試合のみ。わずか19分の出場にとどまっていた。以下は、J1首位の町田から移籍する決断をしたバスケスのコメント。

栃木シティ公式

「FC町田ゼルビアから移籍してきましたバスケスバイロンです。

昨年JFLから昇格して今もJ3の上位争いをしている真っ最中ですが、必ずJ3を優勝してJ2に昇格できるよう、自分の持っている力を全て捧げます。応援よろしくお願いします!」

FC町田ゼルビア公式

「強い覚悟を持って移籍してきて2年が経ちましたが、皆さんに温かく迎えていただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。

レンタルで栃木シティに移籍をしますが、自分の価値を示すことができるよう頑張ってきます。

離れてしまうのは寂しいですが、お別れではないと思いますので、また今後もぜひ応援していただけると嬉しいです。

2年間ありがとうございました」

この発表に対し、いち早く反応した栃木シティの選手が、現在チーム最多の8ゴールを記録しているFW田中パウロ淳一。

ピッチ内外で人気者の31歳はXにて、「ぎゃーーーーーーーーーー!!!!俺の上位互換やんけww」とライバル出現の心境を語りつつ、「栃木シティやばすぎる」とJ3で現在2位とJ2自動昇格圏に位置するクラブの“本気度”をたたえていた。

ともにサイドを基点にプレーする左利きのアタッカー。田中パウロ淳一とバスケス・バイロンのポジション争いにも注目の栃木シティは今週末、23日(土)にホームでツエーゲン金沢と対戦する。

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なお、夏の移籍期間は8月20日に終了しているが、バスケス・バイロンはすでに登録手続き等は完了しており、発表のみが21日に行われたとみられる。

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