サッカーにおいて憎まれる選手はある意味褒め言葉でもある。

ずる賢さを武器に戦い、試合を有利に進めようとする。「マリーシア」とも呼ばれるテクニックの一つであり、チームのために汚れ役をこなせる選手は貴重なものだ。

今回は『GMS』から「2000年以降のサッカー界において最も狡猾だったプレーヤー」をご紹介する。

ぺぺ

国籍:ポルトガル

合計カード数:227枚

21世紀を通して、ぺぺほどこの分野で名を馳せた者はいないといえる。

ブラジルから帰化してポルトガルの伝説的なプレーヤーとなった彼は、相手が誰であるかにかかわらず常に強烈なタックルを仕掛けていった。

ポルトとレアル・マドリーで脅威的な存在となっていた彼は40代になっても常に高いレベルでプレーを続け、献身的に憎まれ役をピッチ内で発揮し、相手を怖がらせていた。

2024年8月に現役引退した彼は通算227枚のカードを受けており、そのうち17枚がレッドカードであった。

ダニ・アウヴェス

国籍:ブラジル

合計カード数:250枚

かつて世界最高のサイドバックの一人と称されたダニ・アウヴェス。攻撃的でアグレッシブなプレーで知られたが、決してスタイリッシュな選手ではなかった。

キャリアを通して警告や退場は珍しいものではなかった。ピッチに立っていた間、合計で250枚のカードを受けており、そのなかでは14回の退場処分が含まれている。

さらに2022年には性的暴行事件によって逮捕され、サッカー界でのキャリア自体も綺麗ではない形で終わってしまった。