2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表。
アジア2次予選では北朝鮮とも対戦したが、2024年3月に予定されていた平壌でのアウェイゲームは行われなかった(北朝鮮が直前に開催地変更を要求、FIFAが没収試合にした)。
日本代表は、これまで平壌での北朝鮮戦に一度も勝ったことがない。2011年に平壌の金日成競技場で行われたW杯予選にも0-1で敗れた。
そうしたなか、日本代表の専属シェフを長年務めた西芳照さんが、『ABEMAスポーツタイム』で、当時の北朝鮮戦を振り返った。
元日本代表の槙野智章氏らによれば、北朝鮮の空港では荷物検査で4時間待ち、電化製品は全て没収だったとか。
西シェフによれば、食材も全て没収されたそう。
「選手のみなさんは先にトレーニングに行ったじゃないですが、僕らも空港から出てないんですよ。(食材も)空港で全部とられました。
ドイツ特区があって、そこのなかにスーパーマーケットがあって、そこに買い出しに行ったんですね。
僕と旅行会社の人と(日本サッカー)協会の人と4人で。フルーツや色んなものをそこから仕入れて…」
急遽、ドイツ特区内のスーパーで食材を買い入れることになったという(ドイツは2001年に北朝鮮との外交関係を樹立)。
元日本代表の安田理大氏は、「裏でそういうことがあったんですね、全然知らなかった」、「行く国によっては、ご飯が厳しいところもあるけれど、西さんがいたら無敵!」と語っていた。
なお、当時の日本代表を率いていたのは、イタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督。
北朝鮮では自由行動禁止が禁止されていたが、安田氏によれば、ザッケローニ監督はひとりで散歩に行ってしまったとか。その結果、「スタッフにめっちゃ怒られてた。行ったらあかんって言ったやんって(笑)」という出来事もあったそう。
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