来月に日本代表との対戦を控えるアメリカ代表。
アメリカは自国でのワールドカップを来年に控えており、貴重な親善試合での招集メンバーに注目が集まっている。
そのような中、今夏からMLS(アメリカ1部)のバンクーバー・ホワイトキャップスに入団した元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーが、同クラブに所属するDFトリスタン・ブラックモンの代表入りを“うっかり”発表した。
今月23日に行われたMLSの試合で、バンクーバーがセントルイス・シティを3-2で下した後、ミュラーが記者会見に応じた。
代表戦が行われている期間もリーグ戦が行われるMLS。この期間の戦いに向けたコメントを求められたドイツのスター選手は「インターナショナルブレイクの間は、何人かの選手を欠くことになる。トリスタンはアメリカ代表に選ばれているしね」と語った。
すぐにアメリカ代表のメンバーが発表されていないことに気づいたミュラーは目を丸くして会見場に集まった記者たちを見渡した。
同選手は取り乱した様子で「もし彼がきょういいプレーをすれば…。ああ、試合はもう終わっていたな。結局のところ、僕は聞いたことを言っただけだよ。とにかくトリスタン、おめでとう。そしてアメリカ代表もおめでとう」と言葉をつづけた。
現在29歳のブラックモンは、これまでゴールドカップの予備登録メンバーに名を連ねたことはあったものの、最終メンバー入りは果たせていなかった。
また、アメリカメディア『ESPN』によると、カナダ代表のジェシー・マーシュ監督がブラックモンと「カナダ代表でプレーする可能性」について話し合っていたと報じており、カナダサッカー協会はブラックモンのパスポート取得の手続きを迅速に進める準備ができていたという。
アメリカ代表とカナダ代表の間で揺れるブラックモンの代表選択について注目が集まっていたが、思わぬ形で明らかになってしまった。
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