かつて元日本代表FW岡崎慎司らとともにレスターをプレミアリーグ制覇に導いた元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディ。
今夏、14年間在籍したレスターを離れ、イタリア・セリエAに昇格したクレモネーゼと1年契約を結んだ。
38歳にして自身初の国外移籍を決断した元プレミアリーグ得点王の挑戦に、母国メディアは注目している。
イギリスメディア『Sky Sports News』は、新天地で背番号10を背負うことになったヴァーディの入団会見の様子を動画で公開した。
同選手は、複数のクラブから関心を示されていた中でクレモネーゼを選んだ理由について、レスターでともにプレミアリーグ優勝を経験したクラウディオ・ラニエリ監督の推薦が決め手となったと明かした。
またこの会見で、ヴァーディは記者から「40歳に近づき、衰えているのではないか」という質問を受けると、鋭い目つきで次のように言い返した。
「あなたは懐疑的な人たちの一人だろうね。つまり、僕が間違いを証明しなければならない相手だ。
いいかい、僕にとって年齢なんてただの数字に過ぎない。足が以前と同じように動いて、今もまだ新鮮に感じられる限り、僕はプレーを続ける。
今のところ、足が衰えている予兆なんてまったくないよ」
さらに、「守備の国」とも呼ばれるイタリアで、スピードを生かしたプレーが得意なヴァーディは苦戦するのではないかという意見には、2023-24シーズンにイタリア出身のエンツォ・マレスカ監督の指導を受けた経験がセリエAの守備戦術への適応に役立ったと語った。
「みんな、僕がそれ(マレスカ監督の戦術)に適応できないだろうと言っていたんだけど、あのシーズンは20ゴールを決めて終えたんだ。学ぶのに歳を取りすぎているなんてことは絶対にない」と、自信を見せた。
実際にヴァーディは、23歳まで身体障害者の補助器具を作る炭素繊維工場で働きながら、アマチュア選手として活動していた過去がある。その後、当時イングランド2部を戦っていたレスターに引き抜かれ、28歳のときにプレミアリーグ優勝を成し遂げた。
これまで、何度も批判や逆境をはねのけてきた男の言葉は説得力がある。38歳のストライカーの新たな挑戦に目が離せない。
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