先日から話題になっているルイス・エンリケ監督の「スタンド観戦しながら指揮を執る」スタイル。しかしこれはスペインの国内リーグでは禁止されているのだという。

パリ・サンジェルマンのルイス・エンリケ監督は、直近のホームゲームでRCランス戦、そしてCLのアタランタ戦の2試合で前半はベンチに入らず、スタジアムの観客席に座って指揮。そして後半はピッチに降りて通常通りベンチ入りしていた。

本人の説明いわく、これはラグビーのヘッドコーチがやっているスタイル(※ラグビーでは通常ヘッドコーチは試合を通してスタンドで指揮を執る)を模倣したもので、高い位置から観戦することによってピッチ上の状況を把握しやすくする効果があるそう。

ただ、それに対してスペイン人レフェリーのイトゥラルデ・ゴンサレス氏は『Cadena SER』で激しい批判を展開していた。

「近いうちに、このような行為は全てのサッカー団体で禁止されることになるだろう。二度とこのようなことが起こらないようにね。監督はベンチにとどまらなければならない」

『L'Equipe』によれば、実際にスペインの国内リーグにおける規定では、ルイス・エンリケ監督の行動は認められていないものなのだそうだ。

RFEF(スペイン王立サッカー連盟)の規則第173条には、「やむを得ない事情がある場合を除き、監督はチームのあらゆる大会においてトレーニングや試合に必ず出席し、記録にその旨を記載しなければならず、試合中はベンチに留まらなければならない」と書かれているとのこと。

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なお、ルイス・エンリケ監督もこの行為については「アウェイでやるか?そんなわけないだろう、それをする勇気がない」と宣言し、あくまで本拠地パルク・デ・プランスでやっただけだと話している。

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