近年のJ1リーグで強さを見せてきた川崎フロンターレ。そして、昨年初のJ1昇格を果たすと、3位と躍進した町田ゼルビア。

その2クラブでスカウトを担当する向島建氏と丸山竜平氏がテレビ東京系列の『FOOT BRAIN』に出演した。

向島氏は川崎で三笘薫や旗手怜央、大島僚太などを獲得してきた人物。丸山氏は、町田で佐野海舟や望月ヘンリー海輝、平河悠を発掘した人物だ。

2人は獲得する選手の人間性を重視しており、SNSを含めて様々な角度からその選手を知るようにしているという。

そのうえで、町田のスカウト統括責任者である丸山氏は、こんな話もしていた。

「いまの時代なのか…ヤンチャで少し面倒な子は、弾かれちゃうような現代社会でもあると思うんですけど。

でも、そういうヤンチャな部分があって…もちろん規律があってのことなんですけど、そういうもの(ヤンチャさ)があると相手に脅威を与えられる選手にもなる。負けん気が強かったり、表現力があるのはものすごく大事。

そういう選手は伸びしろもすごいのかなと…とんでもないプレー、自分が思い描いていた以上のプレーをする…ヤンチャな部分があるほうが(そういう可能性が)あるのかなと。

ただ、そういう選手が出てきた時にその良さを出しながら、成長させるのもすごく大事な要素でもあるので、私のなかでは永遠のテーマのひとつ。

表現するのが…今の子たちはちょっとおとなしい部分があるかな…。ギラギラしているというか、そういうところは大事な要素かなと」

時代的にヤンチャな選手が減っている現状を憂う気持ちもあるそう。

一方、向島氏は、サッカーはチームスポーツであり、本当に規律を乱すような選手なら難しいが、ピッチ上で指示されたことしかできないのではなく、それを裏切るようなプレーを選ぶヤンチャさならありと語っていた。

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実際、向島氏は、有望な高校生を視察した際、味方に文句を言うなど試合中の振る舞いが目についたため、このままプロになっても難しいと監督に伝えたこともあったそう。最終的にその選手を獲得したものの、プロ入り前にそういった部分を修正させたとのこと。

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