元オランダ代表FWバス・ドストが現役引退を決断した。

オランダ代表として18試合に出場し、1得点を記録した36歳のドスト。身長196センチの大型ストライカーとしてゴールを量産してきたが、持病の心臓疾患を理由に、キャリアを終えると明かした。『HLN』が伝えた。

ドストは2023-2024シーズン、日本代表FW小川航基らが所属するエールディビジのNECナイメヘンでプレーしていた。

同じ大型のFWである小川にとっては最大のライバルだと思われていたが、2023年10月29日に行われたAZアルクマール戦で心臓発作を起こした。

ストライカーの位置で出場していた同選手は、スプリントの際にその場へ倒れ込み、両チームの担当医師によって蘇生措置が取られ、酸素吸入も行われた。

幸い、命に別状はなかったが、サッカーを続けられる状態には回復せず。「2週間、引退について考えた」と苦渋の決断をした。

「1年半もの間、試合に出られず、運動能力的には完全にボロボロだった。復帰はできたかもしれないが、そのためにはできる限りのことをしなければいけなかったんだ」

オランダのFCエメンでキャリアを始め、SCヘーレンフェーンやVfLヴォルフスブルク、スポルティングCP、フランクフルトと数々のクラブを渡り歩いた。

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「自分の命を賭けるなんてしたくない。2週間考えてから決断したことだ」とスパイクを脱いだドストは、スペインで賃貸事業を立ち上げている。

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