30代の若手監督が次々に台頭しているヨーロッパサッカー。それと比較すると、日本では指導者の入れ替わりがあまり多くはなく、実績のある監督が重用されている状況がある。

内田篤人氏によれば、その理由は「ヨーロッパでは監督やコーチがチームとなって指導を行っているから」であるとのことだ。

毎週木曜日に『DAZN』で最新作が公開されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。10月2日に配信された回ではドイツ・ブンデスリーガが特集され、その中でRBライプツィヒを率いる37歳の若手指揮官オーレ・ヴェルナーが取り上げられていた。

ヴェルナー監督は20歳で怪我のために現役を引退したあと、教師を目指しながら庭師として働きつつ指導者の道を歩んだという異色の指揮官。

25歳でホルシュタイン・キールの下部組織でコーチとなり、その後トップチームの指揮を任され、32歳でカップ戦においてバイエルン・ミュンヘンを相手に勝利するという実績を残した。

その後ヴェルダー・ブレーメンの監督に就任して1部昇格へと導き、今季からRBライプツィヒの指揮官に就任。開幕から5試合で4勝1敗と好調なスタートを切り、注目を集めている。

なぜヨーロッパでは若手監督が次々と生まれるのか?その理由は、監督やコーチがチームになって指導を行っているからだという。

内田「海外って、『監督のチーム』ができているんですよ。試合しか見ていない方はわからないかもしれないですけど、監督、コーチ、フィジカルコーチ…など指導者がチームになっている。

日本は、もし監督がクビになったら、監督だけがクラブを離れるじゃないですか。そして、コーチに『監督をお願いします』みたいになることが多い。

ただ、海外ではそのようなことはあまりない。監督がクビになったら、指導者のチームごと退任する。そして新しい『監督グループ』がやってくる。

そういうこともあって、若い監督に任せることができるのかもしれない。監督にもし経験がなくても、コーチやフィジカルコーチに経験があるから」

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なお、ゲストの笹木かおりから「チーム内田を作るなら?」と尋ねられた内田篤人氏は、「僕は守備で考えてしまうから、崩しを作れる中村憲剛」「俺と憲剛さんだったら優しいから、怖い人がいいんじゃないか。曺貴裁(現京都サンガF.C.監督)さんとか。俺らも静かになるけど(笑)」と話していた。

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