[キリンチャレンジカップ2025、男子日本代表 2-2 男子パラグアイ代表、10月10日、大阪・パナソニックスタジアム吹田]

日本代表は2-2でパラグアイ代表に引き分け、3戦未勝利となった。

この試合でセンターバックとして先発出場したDF鈴木淳之介(デンマーク1部FCコペンハーゲン)は悔しいA代表2戦目を経験した。

悔しい日本代表2戦目

4カ月ぶりとなったサムライブルーでのパフォーマンスは満足できるものではなかった。

「うーん、悪くはないですけど、また(日本代表に)選ばれるかといったらまだ難しい。もうちょっとやっていかないといけないと思います」

鈴木淳は6月10日に行われたFIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)のインドネシア代表戦(6-0)で日本代表デビュー。落ち着いたビルドアップと的確な守備対応でサムライブルーの大勝に貢献し、自身の力を世界に証明した。

「6月にいい経験をしたからこそ、日本代表の舞台に呼ばれたと思うので、もう一度継続してしっかりといいプレーをしたい」と意気込んでいた22歳だったが、南米のパラグアイに苦戦を強いられた。

前半21分に先制点を許した日本代表は、すぐさま同26分にFW小川航基の無回転ミドルシュートで同点に追いついたが、その後はパラグアイの堅守を崩し切れず。後半19分にはクロスボールからのヘディング弾で再びリードされるも、同49分にFW上田綺世(あやせ)が渾身のダイビングヘッドを突き刺し、何とか引き分けに持ち込んだ。

日本代表2戦目に臨んだ鈴木(左)

得意の配給力を随所で見せ、屈強な相手選手にもフィジカル面で引けを取らなかった鈴木淳だったが、「こういう南米の相手とやるのは初めてで、いろいろと特徴を考えながらやりましたが、2失点が悔やまれます。勝ち切れなかったのが悔しいです」と険しい表情で語った。

今夏にJ1湘南ベルマーレから移籍したデンマーク1部の名門FCコペンハーゲンではここまで公式戦4試合に出場。今月には「夢の舞台だった」UEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズ第2節でカラバフ・アグダム(アゼルバイジャン1部)戦に出場し、欧州最高峰の舞台を経験した。

「デンマークは平均身長がみんな高いですし、全員の身長が185センチ以上のチームもある。その中でバチバチやれているのはいい経験だと思います」と着実に成長している一方で、もう一つの夢であるワールドカップ出場をかなえるためには課題が残った。

「代表という舞台なので国を背負って戦っていますし、チームとは話が違う。ヨーロッパとはまた違う雰囲気の相手でした。球際やタックルの深さの違った相手とやれたのはいい経験になったので、これを上積みしていきたい」

次戦は東京スタジアムにて14日午後7時30分からキリンチャレンジカップ2025で男子ブラジル代表と対戦する。

鈴木

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「こういう相手とやれるのは幸せなことなので楽しかったですし、継続していきたい」と鈴木淳はサッカー王国撃破に貢献し、代表定着を目指す。

(取材・文 浅野凜太郎)

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