10日に行われたパラグアイ代表との親善試合を2‐2で引き分けた日本代表。
これにより森保ジャパンは2022・23年以来ワーストタイとなる3試合勝ちなしを記録した。
パナソニックスタジアム吹田(大阪府)で親善試合として行われた一戦は、日本代表が二度追いつく形となった。
後半アディショナルタイム4分に、日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)がリーグ戦での好調そのままに同点弾を決め、土壇場で踏みとどまった。
苦手とされる南米勢に対して執念の引き分けとも取れるが、W杯優勝を目標として掲げる森保ジャパンとしてはここ数試合は物足りない結果だ。
9月7日に行われたメキシコ代表との国際親善試合では得点を奪えず引き分け、同月10日のアメリカ代表戦では0-2で完敗を喫した。
今回の試合における失点も、警戒すべき相手10番ミゲル・アルミロンに簡単に裏へ抜け出されての1失点目、クロスボールへのマーク対応が遅れてヘディング弾を献上した2失点目と、やや軽い守備が懸念材料として浮き彫りになった。
W杯の南アメリカ予選を2番目に少ない10失点で切り抜けた堅守を誇るパラグアイから2得点を挙げたことは特筆に値するが、14日に対戦する相手に対して守備の軽さは致命傷になりうる。
14日に味の素スタジアム(東京都)で対戦するブラジル代表には通算13試合0勝2分11敗と未勝利のままだ。
2022年のカタールW杯ラウンド16・クロアチア戦(1-1 PK戦で1-3)から2023年のコロンビアとの親善試合(1-2)まで3戦勝ちなしを記録したことのある森保ジャパンだが、現在の状況は同じく3戦勝ちなしの絶不調。
これ以上ない逆境の中でブラジル代表に打ち勝ち、森保ジャパンが再び“歴代最強”と胸を張って名乗ることができるだろうか。