[2025JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第2戦、柏レイソル 4-1 川崎フロンターレ(2戦合計5-4)、10月12日、千葉・三協フロンテア柏スタジアム]

第1戦を1-3で落とした柏は逆転を目指してホームに川崎を迎え、4-1で勝利。2戦合計5-4で、2020年以来となるJリーグ杯決勝進出を果たした。

この日、チームを決勝戦進出に導く3得点目と4得点目を沈めたFW細谷真大(まお)は、タイトル獲得への強い想いを口にした。

帰ってきた国立でタイトル獲得へ

柏が国立に帰ってくる。

この日、逆転劇の立役者となった細谷はタイトル獲得への強い想いを口にした。

「(決勝戦に)連れていくだけじゃなくて、しっかりと優勝を視野に入れたい。そこで自分が得点を取って優勝したいと思います」

通算2度のJリーグ杯優勝を誇る柏だが、2020年大会では準優勝の悔しさを味わった。また、2023年には国立で川崎と天皇杯決勝を戦ったが、PK戦の末に辛酸をなめた。

柏に今季こそタイトルを。

今季より背番号9を背負う細谷はここまでリーグ戦31試合で7得点1アシスト。先発出場11試合とチャンスの限られていたストライカーは「きょうは自分の日だな」と試合に臨んだ。

2戦合計3-4の追いかける展開で迎えた後半32分に値千金のゴールを決めた。細谷は左サイドからのクロスボールに反応すると、完璧なタイミングでヘディングを叩き込んだ。

「負けている状況だったので前の選手が主役になる日だと思っていました」と、ストライカーは勢いそのままにチームを決勝戦に導く。

後半47分にボックス内でボールを胸に受けた背番号9は、反転してすぐに右足を振りぬいた。これがゴール左側に吸い込まれ、柏は2戦合計のスコアをひっくり返した。

「胸トラでうまく収められたので、もう一度(ボールを)運んで打とうと思いましたが、振り抜いた方がいいと感じたので、うまくイメージ通りに打てました。

もちろんリーグ戦では、なかなか自分の思っているプレーはできていないですし、時間も得点も少ない。その中できょうにかける想いが強かったですし、ビハインドで負けていたので、やることはハッキリとしていました」

試合は4-1で終了。柏は2戦合計5-4で川崎を破り、2020年以来のJリーグ杯決勝進出を決めた。

決勝戦は11月1日午後1時5分から国立競技場でJ1サンフレッチェ広島と激突する。

柏レイソルの「歴代最強の日本人選手」はこの5人

国立の舞台に「また帰ってきたな」とかみしめた細谷が、柏に通算3度目のJリーグ杯優勝をもたらす。

(取材・文 浅野凜太郎)

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