日本代表がサッカーの王国ブラジル相手に初めて勝利した。
サムライブルーは14日に行われたセレソンとの親善試合に3-2で逆転勝ち。
前半を2点のビハインドで折り返す厳しい展開となるも後半に3点を奪取。これまで2分11敗と大の苦手にしていた天敵相手に歴史的初勝利を遂げた。
そうしたなか、ブラジル代表DFファブリシオ・ブルーノが涙ながら謝罪していた。
29歳のセンターバックは、後半にゴール前でのパスミスから南野拓実に得点を奪われると、中村敬斗のシュートもクリアしきれず失点になった。
彼は試合後のインタビューで涙を浮かべており、『Globo』などによれば、こう謝罪していたそう。
「自分にとって不運な出来事だった。謝罪したい。ただ、これが選手としての自分を定義するようなものではないことを強調したい。
これまでのキャリアを通して、常に困難に直面してきた。あれは自分のミスだった。責任を負い、ブラジルのファンに謝罪する。
この瞬間を冷静に受け止め、痛みを感じながらも、胸を張って前に進み続ける。
私を支えてくれたすべての人、困難な時期にも信頼してくれたスタッフに感謝している。謝罪して、前に進む。
W杯までにはまだ時間はある。ひとつのミスで、選手としての自分が定義されるわけではない。レッテルを貼られたり、批判されたりするのはプロセスの一部だが、45分間、ひとつのプレーで自分のことを定義づけることは不可能だ。
たった一度の不幸にも起きてしまったミスで、私を激しく責め立てるような卑劣な真似をどうかしないでほしい。この痛みを味わい、冷静さを保つことは、大きな教訓だ。
ずっと一緒にいた人たちは、今日ここにいるまでに自分が経験したすべてのことを知っている。家族、妻、子供たち、父、母、兄弟…彼らはいつも私に寄り添い、力と自信を与えてくれる。
ロッカールームに帰ると、妻からのメッセージを最初に受け取る。妻は私に自信を与えてくれるし、何よりも励ましてくれた(涙を流す)。
(試合後の)会見前に、監督がロッカールームに来てハグしてくれた。カゼミロはロッカールームで私に大きな信頼を寄せてくれた。申し訳ない。ファンの皆さんにはせめて謝りたい」
一方、ブラジルのカルロ・アンチェロッティ監督は、「今夜はいい教訓になった。この試合から学ぶべき点がいくつかある」と述べていた。
日本と同様にすでに2026年W杯出場を決めているブラジルは、来月にセネガル、チュニジアとの親善試合を戦う。