兄弟で日本代表としてプレーしている佐野海舟と佐野航大。
24歳の兄・海舟は、ドイツ1部マインツに所属、22歳の弟・航大は、オランダ1部のNECに所属している。
岡山県出身の2人は、今年6月のインドネシア戦でともにサムライブルーのピッチに立った。
海舟は今月行われたパラグアイ、ブラジルとの2連戦にいずれも先発し、確かな存在感を発揮。一方、航大は招集されず。
『Forza NEC』によれば、弟の航大は、日本代表や兄への思いについてこう語ったそう。
「日本代表でプレーできたら本当によかった。でも、僕にとってもいいことかもしれない。
自分の実力を証明したい。兄も日本代表でプレーしている。試合前にはいつも連絡を取り合っているし、ブラジル戦後にも話した。
ブラジルのメンバーを見たら、素晴らしい選手が11人いた。彼らに勝ったなんて信じられないよ。
自分が出場できなかったからといって、嫉妬したり失望したりはしない。むしろ、もっといい選手になりたいというモチベーションになる。
(今回のインターナショナルブレイク中は)パリに少し行った、最高だった。日本からだと簡単じゃないけれど、ここからなら数時間で行けるからね。
パリだけでなく、ヨーロッパ中を旅するのも楽しい。日本代表でプレーしたいけれど、こういうことも僕にとってはいいこと。
(自身のプレーは)2年前と比べて、かなりよくなった。攻撃的なプレースタイルのおかげで、自由にプレーできるようになり、本当に感謝している。
以前よりも戦術的にプレーしやすくなった。調子が悪い時もあるけれど、そんな時でも必ず対応できる。
やり過ぎないように、基本的なことに集中して、際立つプレーをしようとはしない。それがうまくいけば、ドリブルするスペースが増え、より自由にプレーできるようになる」
日本はブラジル相手に3-2の逆転勝ちを収めた。歴史的初勝利となった試合後に兄弟で話したようだ。
なお、NECがあるナイメーヘンからパリまでの距離は500キロほど。