クリスタル・パレス(プレミアリーグ)でともにプレーしたフランス代表FWジャン=フィリップ・マテタと、元コートジボワール代表FWウィルフリード・ザハの対立が深まっている。

フランス代表に招集された28歳のマテタ。2022年より加入したパレスでは、ここまで公式164試合に出場し55得点を記録しており、日本代表MF鎌田大地らとともにチームの主力として活躍している。

現在は代表選手にまで登りつめたが、『レキップ』の取材によれば、かつてマテタがフランス代表への思いを告白した際に、同僚だったザハが嘲笑したという。『ESPN』が伝えている。

「クリスタル・パレスに加入した当初、まだ試合に出場していなかったときに、ロッカールームでフランス代表について話したら、ウィルフリード・ザハが笑っていた。

クリスタル・パレスでプレーもしていないのにフランス代表のことを考えるのは愚かだと言われた。でもそれが私の目標であり、自分の能力を示すためにプレーするだけだと答えたよ」

マテタとは2年半ともに戦ったザハ。現在シャーロットFCでプレーするザハは自身のSNSでこの発言を否定。発言は「不快」だと非難した上で「誰かを憎んだことは一度もない」と考えをつづった。

「みんな私のことを知ってる。ピッチに立つのは私が情熱を持っているときだけだ。でも私は誰かをいじめたり、ここで成功できないとか、全然成功できないとか、そういうことを言ったりしたことはない。友達だと思っていた人がそんなことをするのを見るのはうんざりだ」

ザハによれば、マテタの発言には虚偽の説明があり、チームメイト内でのイジリの範疇だったという。

「彼がパレスでプレーしていなかった昔、フランス代表でプレーする可能性について話し合っていたんだ。彼と話した選手は10人いた。友人同士、私たちは笑い飛ばしていたけど、特に(カリム)ベンゼマをはじめ、様々な選手がそのポジションでプレーしたから『難しいだろうね』と冗談を言い合っていたんだよ」

「しかし、私たちは一度も『君は絶対に成功しない』とは言っていないよ。10人も人がいたのに、なぜ私の名前を言ったんだろう?ザハが最も有名だからか?。理解できない。本当にひどい。私は誰かを憎んだことなんて一度もない。なのにいまになって『マテタのことを笑っているんじゃない』というメッセージが届く。どうでもいい。彼はよくやったよ。彼のインスタグラムに公で祝福のメッセージまで送った。

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マテタの発言を否定した上で、同選手に落胆したと話すザハ。「本当にひどいよ。だから僕にはフットボール仲間がいないし、だから僕は自分の殻に閉じこもっている。だって、彼にそんなことできるわけないじゃないか」と失意を口にした。

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