かつて日本サッカー界の未来を担うひとりとして期待されていた安部裕葵。
広島県瀬戸内高校から加入した鹿島アントラーズでブレイクすると、2019年のコパ・アメリカで20歳にして日本代表デビューを果たした。
2019年夏にはスペインの世界的名門バルセロナのBチームに移籍したが、その後は怪我に苦しむようになった。
2023年夏にはJ1の浦和レッズに移籍するも、負傷によって公式戦でのデビューができずにいた。
そうしたなか、安部は18日に行われたJ1第34節横浜F・マリノス戦の後半36分から途中出場。
ついに浦和での初出場を果たした26歳の安部は、SNSにこのようなメッセージを投稿した。
「6年ほど前、治るか分からない大怪我を負い、サッカーを諦める決断までしました。
それでも、どんな時もそばにいてくれた家族、支え続けてくれた友人、医療スタッフ、そして僕を信じてくれたチームのみんながいました。
あの日から、どれだけの時間が経っても、夢を諦めない気持ちだけは消えませんでした。その夢のせいで沢山の犠牲を払ってくれた人もいます。
この瞬間を迎えられたのは、支えてくれた全ての人たちのおかげです。ここからまた一歩ずつ。支えてくれた全ての人たちの分も精進します。心の底から、ありがとう」
一度はサッカーを引退しかけたというが、そこから復帰できたことについて、周囲に感謝しているようだ。
この投稿には多くの選手たちが反応。9月まで浦和に所属していた原口元気(現ベールスホット)は「ひろきのワクワクするプレーを見せて欲しい」とのエールを送っている。
ケガさえなければ…。負傷でキャリアが暗転した天才Jリーガー5人
安部はバルセロナB所属当時にハムストリングを損傷する大怪我を負い、最初の手術で神経への影響が出てしまったために再手術を受けることになったと明かしたことがある。