モロッコで開催されているFIFA U-17女子ワールドカップ2025で、日本が快進撃を見せている。

「リトルなでしこ」ことU-17日本女子代表は、ニュージーランドとザンビアに2連勝して早々にラウンド16進出を決めると、選手を大きく入れ替えた最終節のパラグアイ戦を1-1で引き分け、グループを1位で突破。

ラウンド16のコロンビア戦でも4-0の完勝を収め、3大会連続となるベスト8進出を決めた(※2020年大会はコロナ禍で中止)。

10番を背負うMF福島望愛(JFAアカデミー福島)が得点ランキングトップの5ゴールを記録するなど、ここまで4試合で10得点1失点の日本。白井貞義監督率いるチームは、4-3-3をベースにした攻撃的なスタイルを採用しており、なでしこらしい軽快なパス回しで相手を上回ってきた。

ここまでは…。

迎える準々決勝の相手は、1年前にドミニカ共和国で開催された前回ワールドカップを制した北朝鮮。大会連覇と通算4度目の優勝を目指す、女子サッカー育成年代の最強国だ。

チームは前回大会以降に就任したパク・ソンジン監督のもと、4-4-2のソリッドなスタイルを標榜。速さと強さ、上手さを兼備し、スピーディで大きな展開を得意としつつ繋ぎも丁寧な、いつもの北朝鮮代表と言える。

福島と並ぶ今大会5ゴールを挙げているエースFWユ・ジョンヒャン。彼女を筆頭に多くの選手が国内の強豪クラブ、4.25体育団でプレーしている。

隙の少ないチームだが、グループステージでは技術レベルの高いメキシコを相手に、勝利したもののスコアは2-1。リトルなでしこ自体も昨年、AFC U17女子アジアカップ決勝で対戦し、0-1の接戦を演じている。

内容的には完敗に近かったが、日本の白井監督は今大会ここまでを見る限り、「北朝鮮対策」を十分に考慮したうえでメンバーや戦い方を選択している様子。準々決勝で実現したアジア頂上決戦でどのような采配を見せるか注目される。

北朝鮮と日本の一戦は、現地時間11月1日(土)20時、日本時間では翌2日(日)4時からラバトのプリンス・ムーレイ・アブドゥラ・オリンピック・アネックス・スタジアムで開催。気になる放送予定は以下の通りだ。

テレビ放送

なし

ネット配信

FIFA+、YouTube

U-17女子ワールドカップは国内で放映権を取得している放送局がないため、FIFA公式のストリーミングサービス『FIFA+』で無料配信中。また、YouTubeでも『FIFA+』と同様、ライブ配信に加えフルマッチの見逃し配信が行われている。

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かなり観やすい状況なので、今週末の日曜日は少し早く起きて、日本のサッカー少女たちがモロッコの地で“最強のライバル”に挑む一戦をぜひ観戦してほしい。

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