イタリア2部パレルモFCとキットサプライヤーのPumaは30日、クラブ創設125周年を記念したフォースユニフォームを発表した。

近年はセリエBが主戦場となっているパレルモだが、2000年代のセリエAでは上位争いを繰り広げ、ちょっとした旋風を巻き起こした。今作のデザインは、そんな輝かしい時代を想起させる。

Palermo 2025-26 Puma 125th Anniversary

パレルモ 2025-26 Puma 125周年記念 ユニフォーム

第4ユニフォームに位置付けられた125周年記念モデルは、ホワイトを基調にクラブカラーのピンクとブラックを組み合わせたデザイン。最近はブラックが多いが、ホワイトは長くアウェイの定番として使われてきた色だ。

襟部分には輝くゴールドをアクセントカラーに使用し、125周年を華やかに祝う。

クラブは1900年11月1日にシチリア島パレルモにて創設。当初はジェノアやカリアリのようなレッドとブルーが半々のユニフォームを着ていたが、1907年にピンクとブラックに変更したという。

今作のエンブレムは初代デザインをモチーフにした盾形を採用し、ピンクとブラックで半々に配色。背中の125周年ロゴマークもエンブレム同様に特別感を演出する。

今作で使うホワイト、ピンク、ブラックの3色について、クラブ側は過去の象徴的なアウェイキットを参考にしたと説明している。象徴とは恐らく、2004-05、05-06、06-07の3シーズンで使用した3つのアウェイのことだろう。

1972-73シーズン以来のセリエAを戦った04-05シーズンは6位でフィニッシュ。そして05-06、06-07の2シーズンはどちらも5位で終えている。この各シーズンで使用したアウェイキットは、どれもが今作のような3色だった。

125周年記念のデザインは、島のプロヴィンチャが名門クラブと上位を争った“クラブ黄金期”を思い出させる。

125周年記念モデルは背番号も特別なデザインで、1940年代に使用していたタイポグラフィ(フォントスタイル)を彷彿とさせる。これは街の建築物などに見られるアール・ヌーヴォー様式へのオマージュとのことだ。

なお、この背番号はレトロな雰囲気を演出するファン向けのカスタマイズ用である可能性も高い。

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今作のビジュアルは、シチリアを代表する歴史的な建築物「ヴィリーノ・フローリオ」にて撮影。1899年の着工から3年後の1902年に完成したかつての個人宅(現在は文化施設)で、クラブとほぼ同じ時間・歴史を積み重ねてきた建物だ。

優雅でお洒落なクラブ創設125周年記念ユニフォームは、パレルモの公式オンラインストアにて販売中。

伝説の一着、クラシックなデザイン、ファンに愛された名作など。懐かしいサッカーユニフォームを「新品」と「古着」で販売。

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