イタリアの名門サッカークラブ、ACミランとインテル・ミラノは5日、ミラノ市との間で、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァとその周辺エリアを含む「サン・シーロ・グレート・アーバン・ファンクション」の取得契約を正式に締結したことを発表した。

1926年にミランのホームスタジアムとして開場したサン・シーロ。何度かの大規模改修を経て現在の姿となり、また1980年にはインテルとミランでプレーした偉大なストライカー、ジュゼッペ・メアッツァの死去に伴いその名が付けられた。

そんなサッカー界を象徴するスタジアムの一つでは、以前から新スタジアム建設および地区全体の都市再生プロジェクトが進められてきた。紆余曲折の末に締結された今回の契約は、ミラノ市と両クラブにとって新たな章の幕開けを意味する。

この戦略的マイルストーンは、ミランとインテル、そしてそれぞれのオーナーであるレッドバードとオークツリーが運用するファンドの「長期的なスポーツ成功」と「クラブの持続的成長を支える価値向上型投資」への共通の志を反映したものとのこと。

両クラブは、世界的建築事務所のフォスター+パートナーズとマニカに、新スタジアムおよび周辺エリアのマスタープラン設計を委託。新スタジアムは国際的な最高基準を満たす設計となり、ミラノ市の新たな建築的象徴となることを目指すという。

ESPNによれば、取引の総額は1億9700万ユーロ(約348億円)。なお、今回の取引は、ゴールドマン・サックスとJPモルガンが共同主幹事を務め、バンコBPMやBPERバンカといった両クラブの取引銀行が融資面で支援している。

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新スタジアムは2027年に着工し、2030年に完成予定。現在のスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァはその後に解体される。

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