いまや多くの日本人選手が海外でプレーしている。
今年7月にJ2のV・ファーレン長崎からスイス1部ルツェルンへレンタル移籍した安部大晴もそのひとり。
21歳の安部は、現役高校生Jリーガーとしても話題になった選手で、U-20日本代表経験もあるMF。
ルツェルンでは守備的MFとしての地位を確立しつつあるが、8日のチューリッヒ戦で無念の一発退場になってしまった。
後半29分、自陣ペナルティエリア内で相手を倒すと、意図的ではなかったものの、相手のかかと付近を踏む形になり、主審からレッドカードを提示された。
ルツェルンはこの時点で2点をリードしていたが、安部のプレーで相手にPKが与えられると、試合の流れが一変。
5連敗中とチューリッヒは不調だったが、PKで1点差に迫ると4分後には同点に追いつき、後半アディショナルタイムにはなんと逆転。ルツェルンは2-3で逆転負けを喫することになった。
安部が退場になるのはプロキャリア初。『Le Quotidien Jurassien』などの現地紙は「安部が退場となり、チューリッヒがPKを獲得したことで、試合の流れは劇的に変わった」と伝えていた。