【Fact7:日本代表戦のスタジアム収容率はなんと平均で約85%…!】

(※数字が小さく数値をご確認できない場合、画像をクリックしてください)

スタジアム収容率とは、「そのスタジアムのフルキャパシティに対してどれだけの割合を観客が埋めたか」という値です。日本代表チームに対する人気を、ある意味で観客動員数以上に客観性をもって測ることができます。

ここ10年間での日本代表戦のスタジアム収容率は、なんと驚異の83.9%というデータが出ました…。

スタジアムの改修等で収容率が100%を超え、正しく反映されていない値も2~3件ありますが、収容率で95%を超えた試合が20試合もあります。ちなみに、先日の新潟でのUAE戦は99.3%、6月に埼スタで行われたオマーン戦は99.8%でした。この10年間での最低の値は、2010年の東アジア選手権vs香港戦で国立の30%しか埋まらなかったそうです(笑)。日本代表の人気や世論がここまで反映するんですから、人間ってのは素直ですね~。また、こちらも代表人気が叫ばれる韓国代表のものと比較すると、韓国は平均して66.0%と意外にも日本代表の方が高い数字であることも分かりました。

スタジアムが観客で埋まるというのは、いろんな意味で理想的な形だと思います。そのチームには効率的にお金が落ちるし、選手たちにも大きなモチベーションとなります。また、スタジアムの観戦数が増えれば増えるほど、その国のサッカー文化は根付いていくものだと考えます。

しかし、ここで考えたいのが代表戦とJリーグとの人気の乖離です。これだけ日本代表チームの人気が高いにも拘らず、その熱量はJリーグには届いていません。昨シーズンのJ1で最多収容率を記録したチームは柏レイソルで数字は平均で79%だったようですが、J1の全試合を見渡した時、収容率が50%にも満たない試合は果たして何試合あったでしょうか。また柏の日立台にしてもキャパシティは15,000人程度であり、これがもし、代表戦が行われるような4万人級のスタジアムだったらどこまで収容率が伸びていたかは結構疑問です。

また、これは僕自身ずっと言い続けていることですが、今日本にあるのは「サッカー人気」ではなく「日本代表人気」でしかないと思っています。そしてそれは批判するべきものではなく、むしろ歓迎すべきものだとも考えています。しかし、この「日本代表人気」をJリーグの人気に繋げなくてはならない。それが実現できたところで初めて、日本も本当の意味でサッカーの国になれるのではないでしょうか。今回これらのデータを調べていて、日本代表人気の凄まじさを痛感するとともに、Jリーグとの人気の乖離や格差も身に沁みて感じたのでした。

さて、いかがだったでしょうか。実はこれ以外にも、日本代表戦の視聴率も全てまとめたのですが、いい加減クドそうなのでそれはまた次回紹介します(笑)。

いくつか主張を込めた紹介もありましたが、「へぇ~」と思っていただけのであれば個人的には満足です。お読みいただき、ありがとうございました!

筆者名 くわけん
プロフィール 『兵庫県西宮市在住の大学生。競技としての魅力はもちろん、文化や側面としてのサッカーの魅力を一人でも多くの人に伝えたいです。サッカー実況界の神=倉敷保雄さんと写真撮ったことだけが自慢。』
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