プエルタの死後、セルヒオ・ラモスはタイトルを獲得する度にプエルタの顔がプリントされたシャツを着用し、天国にいる親友とその喜びを共有する。そのシャツには「いつも一緒にいるよ」とのメッセージが添えられており、両者の絆の深さを垣間見ることができる。
2013年11月26日、セルヒオ・ラモスはある写真を自身のTwitter上に投稿している。そこにも、彼の親友に対する想いの強さが滲み出ていた。
I want to send all my love to the family of my great friend Puerta whose birthday was today. We don't forget u...16 pic.twitter.com/r97WJzVT5U
— Sergio Ramos (@SergioRamos) 2013年11月26日
私の愛情の全てを、偉大な友人で今日誕生日を迎えたプエルタのご家族に捧げます。
セビージャの16番…キミのことは忘れない。
生きていれば29度目の誕生日となった親友のその誕生日を、セルヒオ・ラモスは忘れるはずがなかったのだ。
セルヒオ・ラモスにとってのこの6年間は、きっと過酷なものだったに違いない。
しかし、プエルタとの絆によって乗り越えることができたものもあっただろう。そして不思議なことに、プエルタが亡くなってからのスペイン代表は史上空前の充実ぶりを見せている。そう考えれば、スペイン代表にとっての栄光はある意味プエルタの存在なしには語れないものなのかもしれない。
セビリアの街が生んだ、強い絆で結ばれたフットボーラーたち。プエルタの魂は今もセルヒオ・ラモスの胸に宿り、その燈火は決して消えることはないだろう。故人の記憶は、きっとこうして語られていく。
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