16日に発表されたFIFAの公式リストを元に、ブラジル・ワールドカップに登録された958人の所属リーグをその人数順にランキングしてみた。来月2日には23人の登録メンバーが決まるが、各国リーグの繁栄状況を知るために敢えて予備メンバーを含んだリストを参照にしたことを予めご了承いただきたい。

1位 120人 イングランド・プレミアリーグ

イングランド代表の登録メンバーほぼ全選手がプレーしているのは勿論のこと、外資系オーナーの潤沢な資金により地域・国を問わず世界中から外国人選手が集うリーグなだけあり、2位以下を大幅に引き離しての1位となった。2部以下にも16人が所属しており、その総数は実に全体の14%136人に及ぶ。日本人ではマンチェスター・ユナイテッドの香川真司、サウサンプトンの吉田麻也の2人が含まれている。

2位 99人 イタリア・セリエA

レベルの低下と凋落が叫ばれて久しいセリエAだが、アルゼンチン、チリ、コロンビア、ウルグアイなどの同じラテン国家で、ルーツ的にも関わりの深い南米の選手を多数輩出したことにより、99人で2位に。日本からはACミラン・本田圭佑とインテル・長友佑都の2人が含まれている。

3位 93人 ドイツ・ブンデスリーガ

事実上外国人枠がないこともあり日本人を含め数多の外国人を抱えるブンデスリーガが93人で3位。1860ミュンヘンの大迫勇也ら2部の選手を含めると、(イタリアも2人がセリエBでプレーしているため)101人で2位に並ぶ。日本からはシャルケ04の内田篤人、マインツ05の岡崎慎司、シュトゥットガルトの酒井高徳、ハノーファー96の酒井宏樹、ニュルンベルクの長谷部誠、清武弘嗣、そして予備メンバーだがヘルタの細貝萌、フランクフルトの乾貴士がここに含まれている。

4位 74人 スペイン・リーガエスパニョーラ

前回南アフリカ大会のワールドカップ王者にしてユーロ2連覇中の代表に加え、クラブではマドリード勢同士となったCL決勝にセビージャがELを制すなど、“無冠の無敵艦隊”だった時代は今や昔と栄華を極めるスペイン。しかし、育成を重視するお国柄とクラブの財政的な厳しさで外国人が少なめなこともあり74人で4位に。

5位 60人 フランス・リーグアン

今大会のフランス代表は約半数が国外でプレーしているが、リーグ・アンからは旧植民地であるアフリカ圏の代表選手を数多く送り出しており、また、近年はパリ・サンジェルマンが各国代表の精鋭を獲得していることもあり、60人で5位に。

6位 43人 ロシア・プレミアリーグ

7位 37人 メキシコ・リーガMX

8位 31人 アメリカ・MLS

9位 28人 オランダ・エールディビジ

10位 27人 トルコ・シュペルリギ

5位以下を見ていくと、代表30人中29人が国内組のロシア・プレミアリーグが43人で6位、中南米の選手を多く抱えるメキシコ・リーガMX、アメリカ・MLSがそれぞれ7,8位と続き、ルイス・ファン・ハール監督の大胆な若返り策により国内組を多数招集したオランダ・エールディビジが28人で9位に。そしてトルコ・シュペルリギが27人でワールドカップに出場しない国としては唯一トップ10入りを果たした。

ちなみに日本のJ1は23人で12位、スタンダール・川島永嗣のベルギーは17人で15位。他に目立ったところでは開催国のブラジルが15人(2部1人)、アルゼンチンは10人となっている。

なお、日本代表には伊野波雅彦と駒野友一(予備)の2人がJ2・ジュビロ磐田からメンバー入りを果たしたが、全体でも2部から41人、3部から4人が登録メンバーに含まれている。

もちろんワールドカップに出場できない強国もあれば外国人枠はそれぞれのリーグによって異なっており、また、ロシアのように国内組だけの編成で臨む国もあれば、南米のように選手輸出大国として海外組が大半を占める国もあるため、一概にこのランキングがイコールでリーグの“旬”を表すものにならないことは言うまでもない。それでも現在のフットボール界における隆盛を示す1つの指標としては十分その役割を果たしているのではないだろうか。

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