まずは、1998年に中田英寿がペルージャへ移籍した際に話題になったこの馬。

トニービン

日本ではエアグルーヴやジャングルポケットなどの父として有名なトニービン。

自身も凱旋門賞を制した名馬であるが、実質的な馬主であったルチアーノ・ガウチ氏は、後にイタリアのサッカークラブ、ペルージャのオーナーとなり、1998年のフランスワールドカップで活躍した中田を獲得。トニービンの銅像がある古城での入団会見を覚えているファンは多いに違いない。

以下は、トニービンが勝った1988年の凱旋門賞だ。

約70万円で購入したトニービンで多くのG1を制し、最後は種牡馬として日本に約5億円で売却。さらに、中田もペルージャでの大活躍により購入した3倍以上の移籍金でローマへ売れたため、ガウッチ氏は日本には本当に感謝していたという。

しかし、ガウッチ・ファミリーはその後脱税などで逮捕され没落。ペルージャも下部リーグに沈んでいたが、先日お伝えしたようにセリエBまで戻ってきた今季、チームは好調なスタートを切っている。

もしかしたら来季、“グリフォーニ”が久々にセリエAの舞台で見られるかもしれない。