現在、西アフリカを中心に大流行するウイルス性感染症、エボラ出血熱。致死率が高く、未だ有効な医療薬が発明されていないことから世界中を震撼させており、昨日にはリベリアから羽田空港へと帰国した男性に発熱が見られ専門機関での調査が行われたが、幸いにも陰性であったことが確認されている。

そんなアフリカでもうじき開催されるサッカーのイベントといえば、FIFAクラブワールドカップである。

各大陸王者と開催国王者が参加するこの大会。ヨーロッパからはレアル・マドリーが参加し、サン・ロレンソやクルス・アスルといった各大陸の名門が出場するが、英国『BBC』によれば予定通り開催の準備が進んでいるとのことだ。

FIFAは声明の中で「どんなFIFA管轄の大会であったとしても、選手や主催者、そしてフットボールファンの健康が第一だ。世界保健機関(WHO)によれば、モロッコでは現在エボラ出血熱の症例が見つかっていない。従って、全ての準備は予定通り行われている」と発表している。

グローバルなスポーツであるサッカーでは、エボラ出血熱による影響が他にも出ている。翌年開催されるアフリカネイションズカップ予選では試合会場が変更になっており、セージェルはすでに大会を辞退大流行しているリベリアではサッカースタジアムが治療センターへと様変わりしたという報告がある。

モロッコでは2015年1月にもアフリカネイションズカップも開催される予定であり、仮に今後感染者が発見されればFIFAはその代替地を考慮することになるだろう。仮にクラブワールドカップが直前で中止になることがあれば、開催実績のある日本に声がかかる可能性は十分にある。

2014年クラブワールドカップは、現地時間12月10日から10日間行われる。

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