巧みなボールタッチでファンの心を掴むブルガリアきっての名手に、代表復帰の可能性があるようだ。

英国『BBC』によれば、ブルガリア代表監督のイワイロ・ぺテフ氏がベルバトフを代表チームに復帰させたいと考えているという。

ディミータル・ベルバトフは1981年1月30日生まれの33歳。CSKAソフィアでデビューして以降、レヴァークーゼンでその名を欧州中へと轟かせ、その繊細なボールタッチと欧州でも屈指のシュートテクニックでファンを魅了。トッテナム・ホットスパーやマンチェスター・ユナイテッドでもプレーしていたが、2014年1月、当時ラダメル・ファルカオを負傷で欠いていたモナコにローン移籍で活躍の場を移す。今シーズンもここまで12試合に出場し5得点をあげている。

そんなベルバトフは、2010年に代表チームからの引退を表明している。代表選手時代にあげた48得点は同国の歴代最多記録であるが、結局W杯への舞台には進出することなく引退を選択している。

しかし、そんなベルバトフの活躍にイワイロ・ぺテフ監督が動くようだ。2016年の欧州選手権出場を目指すブルガリア代表は、先月前監督が交代になっており、このほど新たに就任したのが39歳のぺトフ氏であった。

記事によれば、ぺテフ監督はベルバトフの代表復帰を希望しているよう。『BBC』の中で、「彼(ベルバトフ)と会って、話をする野心がある。何が起きるか、見てみようじゃないか」と話しているようで、少なくとも近日中に面会の場が設けられるようだ。

次回大会から出場国数が24に増加する2016年欧州選手権。ブルガリアはイタリアやクロアチアと同居するグループHに属しており、第4節が終了した時点で現在4位につけている。本大会に出場するには少なくとも3位以上の位置にいることが必要であり、今後、ベルバトフがどのような決断を下すかにも注目が集まりそうだ。

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