負けず嫌いだが共鳴し合う兄弟
小野兄弟といえば、ちょうど27日に 弟・裕二がベルギーで嬉しいリーグ戦初ゴールを決めたばかり。まさに弟から兄への祝砲と言った感じであるが、実はこれまでもこの2人は何かと共鳴し合ってきた。
2012年の10月、弟・裕二がPKを外した同じ日に兄・悠斗がPKでゴール。
弟への祝砲?小野悠斗が鮮やか決勝弾(2013年1月22日配信)
こちらでは弟・裕二のスタンダール移籍が正式に発表される直前に兄・悠斗がゴール。
※どちらも動画が削除されている件はご了承いただきたい
これぞ涙ぐましい兄弟愛といった感じであるが、お互い負けん気が強く、特にサッカー選手としてはデビュー当初から将来を嘱望された弟に対し、海外で苦労を重ねプロへの道を切り開いた兄にとって、周囲が描く微笑ましい兄弟像には複雑な心境もあるのかもしれない。
だがこうして振り返ると、常に弟をサポートするかのように兄が活躍してきたのも事実であろう。これまで華やかな舞台を歩んできた弟・裕二も、異国での文化の違いに苦しみ、初ゴールに2年を要した現在は兄の心境がよく分かるのではないだろうか。
日本に帰れるのが楽しみすぎて、
いや、横須賀に帰れるのが楽しみすぎて全然寝れない笑
あ、兄貴がJでプレーするみたいなんで応援してあげてくださいね(^^)
はやく実家の犬に会いたいな〜
二度寝しよ。
— 小野裕二 (@yujiono14) 2014, 12月 28
それは兎も角、これまでJリーグではいわゆる“逆輸入"の選手の成功例は少ない。しかし、サッカーを見る目は非常に厳しいメキシコで揉まれ、高く評価されていた小野が、日本のプロでどれだけやれれるのかは率直に言って楽しみなことである。これからも兄弟がその強い気持ちで呼応しながら切磋琢磨し日本サッカー界を盛り上げてほしいところだ。