1月16日、『L'Equipe』は「資金の投入が滞っているRCランスの所有者ハフィズ・マーマドフ氏は、株式を手放さず来月以降に支払いを行うことを約束した」と報じた。

2シーズン前から経済的に苦しい状況が続いているRCランス。2013年夏には破産の危機にも直面したが、アゼルバイジャン人実業家のハフィズ・マーマドフ氏が新たなオーナーとなり復活した。

2013-14シーズンは1部昇格に成功したものの、ハフィズ・マーマドフ氏からの資金の投入が遅れたことからそれを一時停止されており、予算を削減することを決断して今季に臨んでいた。

そして先日、母国アゼルバイジャンでハフィズ・マーマドフ氏の資産が凍結されたことが発表され、その後RCランスへの投資も止まってしまい、再び大きな経営難に直面することになった。

そこでRCランスの会長を務めるジェルヴェ・マルテル氏がアゼルバイジャンを訪問し、ハフィズ・マーマドフ氏と会談を行い、その結果を公表した。

現在大きな債務に苦しんでいるハフィズ・マーマドフ氏であるが、RCランスの所有権を手放す方針はなく、現在の資金繰りも改善させることを約束するとともに、2月に400万ユーロ、3月に500万ユーロを投入することを宣言したという。

とはいえ、ランスは1月31日に延期されたDNCG(フランスリーグに所属しているクラブの経営を監視する組織)の公聴会を迎えるため、それまでに今季の予算に不足している1400万ユーロを調達できる確証が必要となる。

RCランスはクラブの借金については存在せず、給与もまだ未払いになっていないため余裕はあるとのことだが、それでも危機的な状況に変わりはない。

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