2月9日、『AP』や『AFP』など各メディアは「チリの登山家が、サンティアゴの南、アンデス山脈の中腹で54年前の飛行機事故の残骸を発見したことを発表した」と報じた。

この事故は1961年に発生したもの。1916年に発足したデポルテス・グリーン・クロスというクラブは、この時まで23回のリーグ優勝を誇る名門だった。

しかし1961年4月3日、カップ戦のためにオソルノを訪問した後の帰り道で乗っていた固定翼プロペラ機ダグラスDC-3が行方不明となり、8名の選手とフェルナンド・バスケスコーチ、そして親族などを含めた24名が姿を消した。

これは「グリーン・クロスの悲劇」と呼ばれており、打撃を受けたクラブはその後2部に降格。再び昇格し1964年のリーグを制覇したものの、デポルテス・テムコと合併したのちに消滅。1965年にその役割を終えている。

なお、現場はサンティアゴから南に360キロほど離れた高度3200メートルの地点であり、飛行機の残骸や遺体も残されているという。

略奪を避けるために登山家グループはこの現場の位置を公開しておらず、記念碑として保存していくことを明らかにしている。

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