サッカーベトナム女子代表の乗松隆史監督に直撃インタビュー(前編)に続いて今回は後編。
-協会から達成ノルマなどは設けられていますか?
今のところありません。ただ、就任記者会見でもありましたが、結果を求めながらも、若い世代育成も含めて、ゴールデンガールズ(女子代表チームの愛称)の将来に繋がるようなサッカーを構築して欲しいということは肌で感じています。
-これまでのベトナム女子代表のサッカーというと、引いて守ってカウンターというのが伝統でしたが、乗松監督は今後、どのようなサッカーを構築していきたいと思いますか?
国民性や趣味嗜好というのも無視できない部分だと思っているので、守ってカウンターというのが、本当にベトナムに合っているのかというのをもう一度フラットな目で見る必要があると思います。
その中で、本当にそのサッカーで勝機を見出せるようなら、その効率化を図るのもありだと思います。とはいえ、観ている人が興味をそそられるようなサッカーに変えていくことも必要です。
これは世界のトレンドに近くなるということでもありますし、代表でも観客は面白いサッカーに惹かれますので、そういったことから、今まで目指してきたサッカーが本当にあっているかどうかを見ながら、エッセンスやスパイスとして他のものを提示していくことが第1段階だと考えています。
その後、そういったものが根付いて、ベトナム女子サッカーのスタイルが確立するときがもう少し先に来るのではないかと思います。
(C) VFF, 乗松隆史監督